暗い曇り天気はアイデア勝負

Photography

手軽に写メ日記用の写真を撮りたい人
雨上がりの曇りで、夕方でさらに暗い状況。スマホカメラ一つしかない場合どうやったら綺麗に撮れるかな?
但し、お金をかけずにお願いします。

光を反射するレフ版を持っていない赤木友厚がお答えします。

本記事の内容

1、曇りは天然のアクセサリー


光が足りない状態の時はストロボやレフ版などのカメラのアクセサリーがあると便利なのですが、いつでも持ち歩いているわけではありません。
どうすればよいのか・・・、物は考えようです。
曇りの日、空の状態を別の言葉で表現すると、上から大きな面光源で覆われてる状態と言えます。
黒いビル同士の間で全く光が入ってこない場所だと難しいですが、場所を選べば最高な写真が撮れます。

背景をやや暗してドラマティックに

曇りの日の光は柔らかくて、人物撮影には適していると思います。
適した場所ですは見通しが良く空が見える場所で背景が暗いところです。


モデルさんが黒の服を着ていたので本来なら白のビルがある方に立たせるべきだと思います。今回はあえて黒の建物を背景にすることでシックなイメージにしました。


逆に背景が明るすぎると人物に目がいきにくくなります。

2、曇りでもLightroomなら鮮やに表現


最近の携帯カメラは優秀ですよね。
携帯内部に明るさ、シャドウ、コントラスト、彩度を調整できる機能がついています。
但し、誰もがみんな使えるという事は同じような表現方法しかできないという事にもなります。
Lightroomという無料アプリがあります。
Lightroomのカメラで写真を撮るとRAWファイルで保存できます。

RAW現像してみよう

RAWとは英語で「生」という意味です。
一般的に携帯カメラの写真はJPEGファイルと呼ばれる形式で保存されます。
なぜRAWファイルで撮るかというと高画質だからです。
ステーキを生から調理するとレア、ミディアム、ウェルダンと調理できます。
肉の中心部の赤身が残っている状態はピンク、赤、茶色と変化していきます。
こんがり焼いたウェルダンの状態から生に調理することはできませんよね。
調理も現像も同じなんです。
JPEGファイルからRAWファイルに戻すことはできません。
RAWファイル写真の方が色彩データがいっぱい詰まっていて、色んな表現ができるのです。


携帯にLightroomのアプリをインストールします。


形式ファイルをJPGからDNG(RAWモード)に変えます。


Lightroomを起動して冬の川沿いの橋の上で撮影しました。
冬は寒いので寒色系のイメージになるようカラーを調整します。


色温度を下げて青っぽくしてます。
RAWは色(ホワイトバランス)を調整しやすいのが特徴です。
但し、過度な調整はご注意を。
彩度の高い色はドラマチックなシーンを邪魔することがあります。
今回はRAW現像で青系の彩度を少し下げました。

曇りの天気まとめ

今回はお金をかけないという条件で撮影してみましたが、200円程予算があればより良い写真になります。
スーパーの廃棄スペースから段ボールを拝借して、アルミホイルを段ボールの上に敷いてガムテープで固定します。
この簡易レフ版を使って被写体を照らせば曇りの陰影を強調しつつ人物を明るくすることができます。

お金がなくても、高価なカメラがなくてもアイデアと光があれば曇りの天気でも最高の写真が撮れます。