枯れ木は冬の写真映えスポット
冬の季節感を出す写真を撮りたいと思っていますが、住んでいる場所に雪が降りません。
天候に左右されず冬っぽい写真を手軽に撮れる方法はありませんか?
こんにちは、ほとんど雪が降らない九州住んでいる赤木友厚です。
先日、下記のツイートをしました。
枯れ木と夕日が印象的だったので。
普段と真逆のライティングに挑戦しました。
情熱の赤に、若木の木で赤木と申します。#写真好きな人と繋がりたい#写真撮ってる人と繋がりたい#写真で伝えたい私の世界#ファインダー越しの私の世界#ポートレート #東公園#化物語#貝木泥船 pic.twitter.com/O27Untvv8P— 赤木友厚 Fエヴァンジェリスト (@akagi_tomoatsu) January 25, 2020
今回は枯れ木のポートレート(人物写真)についてお話します。
そして、枯れ木に隠された意外な表現方法もあります。
本記事の内容
1、枯れ木ポートレートの心理的効果
冬っぽい写真といえば雪が代表的ですが、枯れ木も立派な描写として使われます。
「枯れ木も山の賑わい」ということわざがあります。
意味はつまらないものでも、ないよりはあった方が良いという事です。
他にも枯れ木も山の飾りだったり、枯れ木も山の賑やかしなどあります。
雑草のように雑に扱われがちな枯れ木ですね。
そんな枯れ木にも人間に与える影響はちゃんとあります。
バウムテストからわかる枯れ木の心理
バウムテストとは、スイスの心理学者で産業カウンセラーのKoch,K.が1945年に創案した心理検査になります。
一本の木を描くことによって、その人の心の内面を判断することを目標に作られた検査です。
このテストで枯れ木の評価は傷ついた樹木の状態、つまり心の傷を表すようです。
劣等感・無力感・罪悪感・消極的といったところでしょうか。
2、俳句でも使用される冬の季語「枯れ木」
一瞬を切り取る写真と、決められた文字数で表現する俳句は似ていますよね。
人気番組プレバトで写真を見て一句のコーナーがあります。
写真と俳句の相性は良いようです。
枯れ木にちなんだ俳句
季語にもなっている枯れ木ですが劣等感や無力感といったマイナスのイメージだけではなくいろんな表現もできるようです。
俳句に関して素人の私ですが、下記のように感じました。
1、くりくりと立派に枯れし堅木かな 一茶「九番目記」
↓
水ぼらしい姿の枯れ木だけど春を待つ我慢強さを秘めた木々のたくまさを感じます。
2、家遠し枯木のもとのタけぶり 北枝「霜の光」
↓
冬の寒い帰路で遠くから暖かいご飯を炊いている煙が見えます。葉っぱが生い茂っていると煙は見えないですからね。
1は弱さと強さ。2は冷たいものと温かいもの。
枯れ木を対比で使ってみても面白いようですね。
3、枯れ木ポートレートで写真映え
実際に枯れ木を使って人物撮影をしてみました。
夕方だったので枯れ木がシルエットになるよう逆光で撮るとドラマチックです。
枯れ木を使った独特な構図
葉っぱが生い茂っている樹木は新鮮、清楚感を演出できますが、枯れ木ならではの演出方法もあります。
枯れ木の影がラインとなって人物に注目を集めます。
一眼レフカメラのホワイトバランスを赤系に設定します。すると写真全体が赤っぽくなります。
枯れ木の心理効果は劣等感・無力感・罪悪感・消極的ですが、カラーを調整することでダークなイメージも演出できます。
枯れ木ポートレートのまとめ
最近写真映えスポットが街のいたるところ増えてきました。
色とりどりで目を引く綺麗な写真に仕上がります。
でもそれってみんなが撮っていたら、写真を並べたときに自分は目立ちませんよね。
普段見慣れている景色も、見る視点を変えれば写真映えします。
「枯れ木も山の賑わい」の対義語として「無用の長物」ということわざがあります。
あっても役に立たず、かえって邪魔になるものの例えです。
言い換えれば、枯れ木は邪魔にならず、人物を引き立てるものだといえます。
枯れ木は誰も見向きもしないからこそ、写真映えするスポットなのです。